カケラを残す

都内にひっそり暮らす同性愛者の日記です。人生いろいろあるなと感じる20代後半の男子一人暮らし。大切な人との日常をのんびりと書いていきます。

さよならの向こう側

こんばんは、ゆーたろうです。

 

今日は、先日いただいた質問に回答する形で僕の過去を振り返ってみようと思います。

質問でいただいた内容は、僕の元彼についてです。

僕は元彼がいたころから今のTwitterをずっとしているので、会ったことはなくても僕の元彼のことを知ってる人がいるんですよね。

 

だから別れた時は、見守ってくれている人達をかなり驚かせてしまったようです。

といいますのも、僕と元彼は付き合って8年が経過していて、もう長いこと付き合っていたのでまさか別れるとは!?ってみんなが思ってくれていたみたいです。

僕も当時はそう思ってましたけどね…笑

 

さて…何から書いたらいいのかな?僕の視点になるから、もし元彼がこれを見たらそれは違う!!って思うところがあるかもしれません。

なので、あくまで僕の考えと僕の視点で書いていこうと思います。

 

 

まずは、別れた直接の原因、それは元彼が浮気をしたことです。

(予備知識として彼は元々ノンケです。僕には振り向いてくれましたが、僕以外の男性と付き合うことはないだろうと言っていました。)

 

僕は高校生の頃に付き合った同級生に「やっぱり男って無理かも…。」っていって急に距離を置かれて、彼女を作られて別れたっていう過去があったので、もし元彼に女性と浮気をされたら立ち直ることができないかもしれないと考えていました。

 

その過去のことや、そうなって別れたくないということは元彼に伝えていました。

なのでまさか浮気が引き金になって別れることになるとは思っていませんでした。

元彼が女性と一夜を共にしたと打ち明けてきた時は、それはそれはショックでした。

 

 

そしてもう一つとてもショックだったことがあります。

それは、弱っている僕を置いてその女性と浮気をしていたということです。

 

当時僕は、数年ぶりに高熱で数日会社を休むという風邪の後遺症で、咳喘息のような症状に悩まされていました。

四六時中のどがつっかえる感じがして咳が出る、人と話すと咳が出る。

夜横になると咳がひどくて眠ることができず、毎日寝不足でしんどい日々でした。

 

その日は、元彼も仕事が忙しくなるから終電になるかもしれないと聞いていました。

僕は咳で眠れないのもあって横になって元彼が帰ってくるのを待っていました。

夜が遅くなっても連絡は来ない、電池が切れているのか電話も繋がらない。

 

結局その日は、朝の5時くらいまで起きて元彼を待っていました。

さすがに心配になって元彼のお母様にも連絡を取ってしまうほどでした(笑

 

元彼と連絡がついたのは翌日の13時頃でした。

「ごめん」「大事な話があるから今日帰ったら話し合いたい」みたいなことを言われて、僕はそれでなんとなく分かってしまったんです。

『もしかして別れ話とかするの?』「うん」『あ、昨日仕事って言ってたのはうそだったんだね…?』「うん、ごめん」みたいな感じで、元彼が昨晩女性と二人きりで会ってたことを聞きました。

 

僕が咳込んで辛い思いをして元彼を朝まで待っている中で、元彼は僕と連絡がつかないように電源を切ってその女性と浮気をしていたんだ…そう思ったらすごく裏切られたような気持になりました。

 

過ごしてきた時間がすべてではないと思うけど、その時は『8年も支えあってきた僕という存在もそんなに簡単に捨てられてしまうものなんだな…。僕がしんどい事なんて、どうでもいい位に元彼の中で僕は小さなものになっていたんだな。』って本当にショックでしんどかったことを覚えています。

 

 

そのあとは、元彼の別れたいという気持ちを汲んで別れることにしました。

というのもそんな出来事の後に、元彼と関係を続けていける気がしませんでした。

元彼はもうその女性に心酔していたようで一刻も早く別れたがっているようでした。

 

そこからはもう2月後半の引っ越しシーズン終盤だったので落ち着いて家を探す訳にもいかず…落ち込む暇もなく一人になる用意を進めました。

僕が家を探したり引っ越し後の手続きで何度か元彼に電話した際に、隣から女性の声が聞こえてきたりした時には、本当に殺してやろうかと思いました(笑

 

そのまま、引っ越して一人の生活が始まったのが2018年の3月下旬です。

これが元彼と別れることになった直接的な原因です。

 

 

なんかここまで書いてたら『悲劇のヒロイン』感がすごくて気持ちが悪いので、ここからは別れるに至った、僕達の良くなかった部分を僕の反省点も交えて書いていこうと思います。

 

既にかなり長いのですがもう少々お付き合いいただければと思います。

 

まず、僕が元彼に申し訳なかったなって思う点。

それは元彼との時間を次第におろそかにしていったこと。

 

元彼の趣味と僕の趣味が全く違う、僕が元彼との時間よりも趣味の時間を優先したことで元彼に嫌な思い、寂しい思いをたくさんさせてしまったと思います。

 

元彼にも元彼なりの趣味とその繋がりがあり、それを発表する機会が何度かあったのですが…誰も知人のいない元彼のコミュニティの中に僕が一人で見に行くのは中々に勇気のいることで、当時の僕にはそれがすごく大変だったことを覚えています。

 

そうしてお互いの趣味や好きな事に没頭していく中で元彼には「俺よりも趣味のほうが大切なんだ…。」そう思われてもしょうがない事をしたと思います。

僕も過ごしてきた時間の長さから、何があっても別れることなんてない、元彼に嫌われることなんてないんだろうなって関係に胡坐をかいてしまっていたと思います。

 

だから趣味に没頭して元彼との時間をその次にしてしまいました。

パソコンで複数名で通話してゲームしていたこともあったので、家の中で他の人達と電話しながら遊んでいたら、それは虚しくさみしい気持ちにさせてしまったよな…僕もそう思います。

 

当時の恋人という、僕にとっては一番大切な存在の優先順位を、自分で下げていって嫌な思い、寂しい思いをさせてしまったことが僕の一番悪かったところだと思います。

 

 

次に納得いかなかった点。

それは僕が他の人(友達やネットで出会った人)と会うことを許してくれなかったこと。

 

友達でも会いに行っていい人は女性(僕にとっての恋愛対象外)のみ。

僕の女性の友達なんて高校のころから仲良くしてくれて、僕がゲイだってことを知っても変わらずにいてくれる2人だけなんです。

 

男性の友達は…当時はいませんでした!!笑

大学生のころは元彼とずっと一緒にいて他の人といると機嫌が悪くなるっていう状況だったので友達なんて作ることはできませんでした。

今思うとなかなかに畜生な元彼だったなと思います(笑

 

自分(元彼)は、女性と二人っきりで飲みに行ったり、会社の同期(男女)と一緒に小旅行によく行っていたのに、僕は友達と会いに行くことも容易ではありませんでした。

 

ネットゲームで知り合ったゲイの友達数名が集まることになって、その人達に会いに行きたいと元彼に相談した時は、大反対されて大喧嘩になったものです…。

自分は女性とだって自由に遊びに行くのに、僕には制限をかけて束縛してくる状況が僕には我慢できませんでした。

それが原因で何度も大喧嘩をしたものです。

 

関係に平等じゃない部分があるのは本当に良くないなって思います。

相手がしたから自分もしていいとは言いませんが、相手の行動を制限しすぎるのはいかがなものかなと思いますね。

 

 

ざっくり書きましたが大きな原因は、きっとこんな感じです。

よく、昔から僕のことを知ってくれている人に会う際に「元彼と元に戻れるものなら戻りたいですか?」と聞かれます。

答えは「戻りたくない。」です。

 

僕はまた裏切られたくないんです…たぶん女性関連で傷つきたくないんだと思う。

女性との結婚、奥様の出産、一般的に幸せといえることと縁がない身だから、心のどこかにそういったことを意識して付き合っていくことは、僕にはもうできないと思うからです。

 

もちろん8年という歳月でとてもいい経験をさせてもらいました。

それこそノンケとかゲイとか関係なく、誰かと長い時を共有し一緒に過ごしていくことの楽しさや幸せ、そして大変さや辛さを教えてもらえたことは、とてもいい経験です。

 

でも、過ごしてきた歳月だけでは支えられないしんどい部分、無理をしていた部分がお互いにあったと思います。

だから元彼は浮気をせざるを得なかったのかな…そんな風にも思います。

 

もう僕は元彼のことを責めていません、今元気で幸せに過ごしているならそれでいいかな?浮気はするもんじゃないよ?ほどほどにね?そう思えるくらいにはなりました(笑

実は別々に暮らし始めてから今日まで一度も連絡って取ってないんですよね。

どうしてる~?なんて別に聞く気もないし、僕から聞かなくていいかなって。

 

 

今の僕を形成するにあたり元彼の影響を受けている部分は少なからずあります。

いい部分は吸収して、悪い部分は修正して自分の糧にしていくしかないんですよね。

 

そうやって僕自身を成長させていくことが大切なんだと思います。

 

そしてそれは、次の僕を愛してくれる人…今の僕の彼(直さん)と付き合っていく際に生かしていくんだろうな…みんなそうやって過去の経験を次に繋いで、人として少しずつ成長していくんだろうなと思います。

 

 

元彼と付き合ってきた時間が長いからと言って、直さんと元彼を比べたりすることはしたくないし、直さんにも僕の元彼と自分自身を比べるようなことはあまりして欲しくないです。

 

僕もなるべくしないように、過去よりも二人で前を見ていかないとね。

ついつい元彼とはどうだった?ってお互いに聞いちゃうんですけどね(笑

 

 

僕は今、直さんを幸せにしたいとも、直さんに幸せにしてほしいとも思ってません。

一緒に幸せになろうね、一緒に幸せな家庭を作っていこうねって二人で言ってます。

 

それは一般的な幸せとは違うかもしれないけど、僕達が幸せならそれでいいと思うし、人が幸せになることを他人がとやかく言えるものじゃないと思う。

 

直さんと過ごす時間を大切に、お互いの時間も大切に、二人の関係がどんどん良いものなるように自分にできることをやっていこうと思います。

 

質問箱にいただいたっていうのと、「今はどんな風に思ってるのか気になる」って直さんも言ってたので日記に書いてみましたが…ものすごい大作になってしまいました。

 

こんな感じでご質問いただいた方には満足していただけたのか…気になります。

それではまた次回の日記で、またね♪