カケラを残す

都内にひっそり暮らす同性愛者の日記です。人生いろいろあるなと感じる20代後半の男子一人暮らし。大切な人との日常をのんびりと書いていきます。

HIVの抗体検査を受けてきました。

こんばんは、ゆーたろうです。

 

タイトルがパワーワード満載になったので、何か少し違うタイトルにしようか迷ったのですが…この記事は人目に触れたほうがいい気がするのでこのまま行きます。

 

今日はこの週末にあった出来事を日記にしようと思います。

彼も日記に書いていたと思いますが、この週末にHIVの抗体検査をしてきました。

 

まず最初に結果は、お互いに「陰性」でした。

 

これも折角の経験なので、今回の体験を僕なりにご紹介しようと思います。

注)あくまで個人の感想です。

 

 

この記事が同じ同性愛者の方や、セクシャル関係なく、HIVの検査を受けてみたいけどよく分からなくて怖いな…って躊躇してる人の背中を押すことが出来たらいいなと思って書きます。

 

ちょっと面倒くさいというか…真面目な話になるし、そういう性的な表現も出てきますので、苦手な方は読まないようにしてくださいね。

 

前半に検査の流れを紹介して、後半に今回の感想を書こうと思います。

 

 

【検査の流れ】

僕達が申し込んだ検査は、保健所のHIV抗体検査です。

(一緒に調べてくれるって言うのでついでに梅毒の検査もしてもらいました。)

保健所なので基本的に平日の昼間が検査時間になるのですが、都内でも場所によっては週末の昼間に検査をしてもらうことが出来ます。

保健所のやってくれる検査は基本的に無料のはずです。(調べてみてくださいね。) 

 

平日の昼間に電話をかけて予約するのですが、簡単に予約できます。

当日この数字を伝えてくださいって4桁の番号と集合時間を伝えられるだけです。

電話でも簡単な質問や確認事項はありますが、へんなことは聞かれません。

 

受付→問診(アンケート)→採血→カウンセリング→医師立会いのもと結果通知→再びカウンセリング→終了

 

上記のような流れで検査が進みました。

予約していったからか、サクサクと検査が進み、1時間くらいで結果が出ました。

 

 

【検査に際して気づいたこと】

僕達が行ったのは保健所なので、場所によっては仕様が違うかもしれません。

 

当日は、同年代の方からおじさん世代、若い女性や僕達みたいな2人できてる同性カップルさんみたいな人まで幅広くいらっしゃいました。

たぶん、みなさん各々の検査に緊張してて人のことなんて気にしてないので、気軽に検査を受けに行っても大丈夫なんじゃないかな~なんて今になって思います。

 

すべての工程に携わる方がとても親切丁寧でした。

採血の後は「お荷物お持ちしますよ~」なんて声をかけていただいたり、カウンセリングも「分からないことはありませんか?」「こちらはご存知ですか?」って何度も聞いてくれるので、話しやすいですし、分かりやすく性病の知識を教えてくれてとても勉強になりました。

 

カウンセリングは完全個室で行われました。

間仕切りとかじゃないのがいいですね。

彼の順番は僕の後だったのに、カウンセラーの人と話が弾んじゃってだいぶ待たせることに…それくらい安心して話せる状況でしたということで…笑

 

結果はお医者さんが伝えてくれて、お医者さんに直接、何か不安な点や聞いてみたいことがないかって確認をしてくれます。

 

僕は、ちょっと気になっていたことがあったので思い切って質問してみました。

なにを聞いたかは秘密なのですが、知らなかったことだったので、聞いてよかったなー!!という感じです。(彼には、前から気になっていた疑問を話していて、一緒に『これってどうなんだろうね?』『俺も分からない…。』って話していた内容だったので、疑問が解決してとても良かったです。先生に確認できると安心感が違いますしね。)

 

 

【おまけの予備知識】

HIVの抗体検査は、怪しいな?ヤバかったかも…?と思い当たる出来事から3ヶ月以上経っていないと正しく判定できません。

というのも、感染してから血液中に抗体ができるまで約3ヶ月間の時間がかかります。

その間に(3ヶ月の月日が経っていないのに)検査しても、結果には出ないので、感染していることがわかりません。(皆さん空白の2ヶ月間とおっしゃっていました。)

まぁ文字通りHIV「抗体」検査な訳ですよ。

 

 

あとは、HIVもそうなんですけど梅毒!!すごいらしいのでちょっと紹介。

 

僕は知らなかったのですが、梅毒はキスでもうつるんだそうです。

あと粘膜同士の接触でなくても、水疱のような患部に指等で触ってしまってもアウト。

 

痛くもかゆくもならないので自覚症状が薄いのと、初期症状で出てくる蕁麻疹のような発疹は2週間くらいで消えてしまうので通院しないで放っておいてしまう方がすごく多いらしいです。(その蕁麻疹も痛くもかゆくもないらしいです。)

 

梅毒に感染すると他の性病にかかる可能性が跳ね上がるそうで、自覚症状がないため、他の性病にかかったときに実は梅毒に感染してましたーってパターンがすごく多いらしいです。

 

そんなこんなで同性愛者に関わらず若者(特に女性)を中心に大流行中だそうです。

って日記を書いていたらつい先ほど「Yahoo!ニュース」で、梅毒感染者が過去最多にって記事が出ていました。

 

本当に他人事ではありませんね。

僕達が行った保健所でも、大流行中だから今年の春から梅毒検査もするようになったとのことでした。

 

 

【最後に…】

少しでも思い当たる節や不安を抱えてる人は、一度自分の身辺整理もかねて検査を受けに行ってみるのも良いかもしれませんね。

少しの勇気と交通費で安心が手に入るので検査を迷ってる方は、本当に行ってみることをオススメします。

 

 

【僕の感想と思っていたこと】

HIVの抗体検査は、付き合った当初から早いうちにしておこうと言ってました。

というのも、別にそういうコトを思いっきりしたいから!!とか、そういう考えではもちろんありません。(いや、そういうコトを心配せずにしたいっていう考え方があることを否定はしませんが、今回の僕達はそれが目的で検査をしたわけではありません。)

 

彼と長く付き合っていくにあたり最初に築く信頼関係というか…。

 

お互いに「たぶん」大丈夫だろう。

今は体に何の異常もないから「きっと」なんともないに違いない。

 

だから面倒くさい検査なんて受けなくて平気。

 

という考え方は、違うと思うんですよね。

折角出合って、愛し合うようになった二人がお互いを大切にしたいと思っているだけで、何も行動や責任が伴っていないというか。

 

もし仮に貴方が知らないうちに感染していて、何かの拍子にパートナーにそれがうつってしまっていたら…大切にしたいと思っているだけで、なにも行動に起こさずに、パートナーを傷つけてしまうことになります。

 

おまけにその事実を知ったときに貴方はパートナーよりも先に、自分がHIVに感染していたことにショックを受けてしまうのではないでしょうか?パートナーの身を案じることが出来るでしょうか?

 

僕はきっと出来ないと思う。

自分のことで頭がいっぱいになってしまうと思うんです。

おまけに自分がうつしてしまったのなら、なおさらね…。

 

だからって訳じゃないけど…自分のことをちゃんと知って大切にしたい。

その上で、相手のことはもっと大切にしたいって思うからね…。

 

僕は彼と長く付き合っていきたいから、その上で彼と安心して一緒に過ごすためにクリアにしておいた方がいい確認事項のひとつだと考えて今回検査を受けました。

 

 

ここまで書いておいてなんなんだけど…

別にこれってゲイに限った話じゃないと思いますしね。

(みんなに言えることだと思う。)

 

一般的に同性愛での感染者が多いから、そういう話題やイメージがつきまとうだけで、異性間でも条件が整えば感染しちゃいますし、他人事じゃないと思うんですよね。

 

だからって付き合うと決めた2人が必ずしも検査に行くべきかって言うとそういうわけじゃないと思う…だから完全に個人の自由だと思います。

ただ、同性愛だけの問題じゃないですよ!!とは言わせていただきたい。

 

相手を疑うんじゃなくて、自分のため相手のためにね。

って言う意見が彼と合致したので、一緒に受けに行ってきました。それだけです。

 

長々と面白くもない文章を書いてしまいましたが、今日の日記はこれまでです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

次の日記ではもう少しゆる~く明るい話題をお届けしたいと思います。

 

【最後に…】の後で本当に「最後に」になるのですが…

採血の時に、想像していたよりも注射が痛くて「むむ~」って目をつむって堪えていたら、「あら、痛かった?…ウフフフフ(はーと」って言ってきたドSなおばちゃんを僕は絶対に忘れない…絶対にだ…。

 

それではまた!!笑